造形=自分の思いを形にあらわすこと
“形”というのは、工作や絵画といった物で表すことだけではなく、声にだすこと、身体で表すこと等自分の力で物事を表現することと考えます。
Artist Room では造形活動を大切にして、療育活動を行います。プログラムに沿った療育ではなく、お子さま一人ひとりのペースに合わせて、お子さまが今やりたいことは何かを一緒に考えて活動に取り組みます。うまくいかず試行錯誤する姿や、出来たときの満足感・達成感等、お子さまの日々の心身の揺らぎに寄り添い、自分らしく表現できるよう、一緒に遊び、学び、考える造形活動を通した療育で、非認知能力を高めます。
- 子どもたちの遊び=造形活動
幼児期の子どもたちにとって、すべての事は「未知」のこと。子ども達は遊びや生活といった直接的・具体的な体験を通して、人と関わる力や思考力・感性や表現する力などを育み、人間として社会と関わる、人として生きていくための基礎を学んでいます。
- 楽しい今を大切に
子ども達にとって遊ぶこと全てが造形遊びです。造形活動を通して自分のイメージしたことが実現されたことを実感することで、満足感や充実感を味わうことができ、自己肯定感を高めることにつながると考えます。楽しいを沢山経験し、1人ひとりの心と体を健やかに育みます。
- 造形活動の意義
・身体機能の発達…(例)ハサミ、のりといった文房具の使用を通して指の使い方、力加減などを体験することができます。
・認知機能の発達…(例)沢山の素材に触れたり、作り方を考えたり覚えたり、出来上がった作品の使い心地を試したりすることで、子ども達が試行錯誤しながら活動を行います。
・創造性の発達 …(例)自分が作りたい物を自由な時間、場所、道具を使って形に表すことが出来ます。
・感受性や感情の発達 …(例)お友だちの作品に触れたり、共同で作品を作ったりする経験を通して、相手の気持ちを認めたり、自分が認められりすることができます。また、作品づくり等がうまくいかず、葛藤する気持ちと向き合う時間を取ることで、次の活動への学びに繋げます。
・社会性 …(例)職員が一緒に、自分以外の相手とのコミュニケーションの取り方をサポートします。
造形活動は、これら5つの発達それぞれに対して寄与することができるとされています。
- 遊びを作り出す
Artist Room にはおもちゃを置いてありません。お子さま一人ひとりが遊びを作り出し、室内にある様々な素材を活用して思い思いの造形活動を楽しんでいます。遊びの種類は無限大。造形活動を通してお子さまの生涯にわたって生きる力となる基礎(非認知能力)をゆっくり、じっくり、ちょこっとずつ育みます。
活動例:折り紙を使ったままごと遊び、段ボールで作成した武器を使ったごっこ遊び
絵の具を使った色水遊び、カラーセロハンを使った光遊び、身体を使った遊び(だるまさんが転んだ、旗振りゲーム)